自分に一番合う返済方法は?その損得を比較して賢く借りよう

借金をしようとするときに、その借入先を決める条件の一つが金利の利率ではないかと思う。5%の金利がつくとして、1万円借りたとしたら500円の金利を支払う。このパーセンテージは一見、どの会社も大差がないように思えるが、住宅など大きな買い物をした場合にその差が大きく開く。例えば金利5%で20年間返済する計画を立てたとしたら、最終的に返済額の半額近くを金利が占めていることになりかねない。

この、金利がつく借金をどのような方法で返済するかによって支払総額の差が生じてくる。自分に最適な返済方法をきちんと知っておくことによって、損額を最小限に抑えることができる。ではこの返済方法とは、具体的にどのようなものがあるのだろうか。住宅を購入したという例で見てみよう。

3000万円の住宅をローンで購入、金利が3%だったとして考えてみる。まずは元利均等返済という方法の場合。これは、元金に利率をかけた総額を計算し、それを一定の年月で返済していく方法だ。例えば20年で返済すると決めたなら、利息の90万円を含めた総額を240回にわける、つまり月々の支払いは完済するまで変動がない。これは長期に渡って返済していくうえで、生活をやりくりしやすいので支払いが遅延したりすることが少ない。ただ、デメリットと言えば支払総額が若干高めになる。

次に元金均等返済という方法の場合。3000万円を20年返すとして、毎月支払いが減っていくわけであるが、利子は毎回、支払い残額に対して計算される。つまり残金が少なくなってくるとそこにかかる利子も少なくなるわけなので、後になればなるほど返済が楽になる。誰でも歳を重ねるにつれて何が起こるかわからないし、万が一返済ができないような暮らしぶりになったら…と不安に思うことがあるだろうが、この方法だと支払いは楽になっていくので気持ちも楽になる。デメリットはローンを組みたての初期段階に、支払いの金額が大きい事。経済的に余裕がある家庭なら、今後のことも考えて初めの方に苦労を必要とするこの支払方法が向いている。

そして、リボルビング返済という方法。これは元利均等返済と少し似ている。一定の定めた金額を毎月完済するまで支払っていく方法。こちらの場合は、支払金額を一定にして完済までの期限を定めない。また支払いの金額を少額ずつにできるぶん金利が高めである。また、他の支払い方法と大きく違うのは、多い金額のお金があってローンを支払いしたいとき、随時支払いができるという点だ。

このように、自分の購入金額や返済計画にあわせて最適の支払方法を選ぶことができれば、借金の支払総額は確実に最小に抑えられる。小さな差だからと言って面倒くさがって適当にしていると、無駄な出費や損することが増えると思うので、是非しっかり下調べをしたうえで最適な方法でローンを組んでほしいと思う。

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